第一科 日本画

能島和明のうじま かずあき

会員

縄文へ・二日月

203×161

作家のことば

 昔、秩父の山中で迷い、山犬だか狼だかに助けられた事がある。
 屁糞かずら、盲ぶどうと偏見の冠を被らせられても凛として生きている人達がいる。
 縄文の土器から奏られる美しい魂の歌を口づさみながら、まるで常不軽菩薩の心根のまま。
 山犬よ、我々を縄文の魂で生きる世へ連れていってくれまいか。