第一科 日本画

藤島博文ふじしま はくぶん

会員・審査員

雪迎え

236×186

作家のことば

 雪月花・花鳥風月風詠は 列島文化美の主座にして主柱
それは四季巡り来る大自然の妙と
それを愛でる民族との共生により
縄文期の一木一草宿神の生活法に芽生え
仏教伝来と共に開花した神精仏性の美学を秘める気高き環境芸術
今 雪たちは これらの詩情も豊かに清らの風花となって
天空より舞い来たる
その那由多のひとひらには 去りにし非常有情の当体すべてが
真白き精霊となって 地上恋しと舞い戻る
人の世のため 再びの利雪ならむと 舞い降りる