第一科 日本画

大豊世紀おおとよ せいき

会員

195×195

作家のことば

 自生する蕗を描いたものである。自分の住む関西においては小ぶりのものが多いが、北に行くに従い大きくなると聞く。過日、北海道に行く機会があった。なるほど大きい、身の丈を超えそうな蕗が道端に育っている。毎年、代を重ねながら時を刻んで来たのだろう。季節のうつろいを紡いでゆくその生命を描ければと思う。