第一科 日本画

丸山 勉まるやま つとむ

会員・審査員

宿雨 (方丈記 日野)

180×225

作家のことば

 方丈記の鴨長明が最後に過ごしたと言われる日野で取材した。組み立て式の住居だとしても、こんな場所まで運んで来たことに驚き、すぐ横には水の流れがあることに納得した。
水は、水蒸気から雲になり、雨となって川から海へと流れ、冬は雪や氷となる。世界の大きな循環を象徴するものであり、方丈記の象徴でもある。その雨を象徴として描いた。