第一科 日本画

伊東正次いとう まさつぐ

会員

散華図(パンドラ)

227×162

作家のことば

 十二年間散華図を描いてきた。見返してみれば、それは、起きた事実に対しての人間のありようのようなものを描いてきたんだと思う。そして今思う。描くべきは、「それはなんだったのか。何がそうさせたのか。」
 頭に浮かんだ像は、空中に浮かんでいる割れた大きな岩の塊だった。