第一科 日本画

佐藤俊介さとう しゅんすけ

会員

神々の島

166×226

作家のことば

 湖面を高速船で三十分程、島への唯一の出入り口である桟橋に降り立つと、決して大きくない瓢簞型の地形のあちこちに神社仏閣の類が聳える。建物間の極端な迄の高低差と美しい景色を楽しみながら歩くと、信仰心とは無縁の私にも何やら妙な達成感が芽生えた。
 神々の掌の様な島には今日も次々と多くの観光客が訪れる。