林 真
無鑑査
視線
230×180
作家のことば
ある施設の飼育場所が好きで度々足を運ぶ。狭い檻の中にあってもその場所で生きる命の確かな息づかいを感じるからだ。「ごきげんよう!」と心の中で語りかけ、中を覗き込む。不意に展示硝子に自分の姿が映った。途轍もなく大きく、得体の知れない何かに支配されているような、そんな気がした。
第一科 日本画
ある施設の飼育場所が好きで度々足を運ぶ。狭い檻の中にあってもその場所で生きる命の確かな息づかいを感じるからだ。「ごきげんよう!」と心の中で語りかけ、中を覗き込む。不意に展示硝子に自分の姿が映った。途轍もなく大きく、得体の知れない何かに支配されているような、そんな気がした。