鈴木一正
特選
観想
220×170
受賞理由
チンパンジーが小さな花を愛でる穏やかな画面です。その表情や毛並み、手足の指先の仕草に至るまで作家の厳しいまなざしが、この作品に生命の輝きをもたらしています。
作家のことば
春の心地良い陽射しの中、チンパンジーが黄色い花を手に取り鼻に近づけて嗅いでみたり、唇に触れてみたりしていた。
ふと黄色い花が幸せや友情の象徴だというのを思い出した。
無邪気に花と楽しむ彼を見て、世界中の人々が幸せの本質を考え穏やかに過ごす事ができたら良いのにと、願いを込めて描いた。