第一科 日本画

三上友子みかみ ともこ

特選

175×227

受賞理由

 蓮と蓮池の印象を直感で感じた色調で描き、刻々と変化するありさまを、素直に豊かに捉えようとしている。生命の強さ、存在の美しさとしっかり向き合い、作者自身の気持ちを大切に描いた力作である。

作家のことば

 枯れていく蓮の葉には、生きてきた時間のすべてが刻み込まれているように見えます。
 一枚一枚の葉に、それぞれにしかない美しさがありました。
 移りゆく水面と光の中で、生き抜いてきたからこその輝きを放っていました。