第二科 洋画

小灘一紀こなだ いっき

理事・審査員

大和は国のまほろば…。(倭建命)

F130

作家のことば

 日本は「言霊のさきはう国」として言葉を神聖視してきた。特に歌は日本人の真心を伝えてきた。
 私は悲劇の英雄(倭健命)の「大和は国のまほろば…」の辞世の歌は最も秀れた日本人の歌だと思う。
 東国統制後、伊吹山の神を見くびり草薙の剣を持たず素手で山の神に立ち向った。重傷を負いながらもふる里を思う皇子の高貴な姿を表現して見た。