井上 武
会員
送電塔のある町
F130
作家のことば
都心を後に電車で東に向かう。荒川を過ぎると、車窓の風景は一変する。建物の高さが低くなり、空の面積が急にひろくなる。更に、東に進むと、その空の中に、架線が縦横に走り始める。架線を支える柱も数を増し、高さも高くなりやがて送電塔に姿をかえる。利根川の手前の駅で降り立つと、そこはまさに送電塔の町であった。
第二科 洋画
都心を後に電車で東に向かう。荒川を過ぎると、車窓の風景は一変する。建物の高さが低くなり、空の面積が急にひろくなる。更に、東に進むと、その空の中に、架線が縦横に走り始める。架線を支える柱も数を増し、高さも高くなりやがて送電塔に姿をかえる。利根川の手前の駅で降り立つと、そこはまさに送電塔の町であった。