第二科 洋画

青島紀三雄あおしま きみお

会員・審査員

早春のビーバーレイク

P100

作家のことば

 カナダ西海岸、原生林の様な大木が立ち並ぶ公園の中に、小さな湖があった。あと少しで冬の眠りから覚めて、新緑の季節が近づいているのを感じた。静かな水面に木々が映り、穏やかな午後のひとときだった。この広大な自然の刻を掬い取りたい衝動に駆られた。