第二科 洋画

児玉健二こだま けんじ

会員

御苑の月

P100

作家のことば

 京都御苑の広大な敷地に仙洞御所があります。仙洞御所とは上皇のための御所です。本作は仙洞御所正門の背後に聳える庭園の松の樹間から昇る望月を描いた作品です。
 古より多くの歌人が月を詠んだように、陽の光を受けて輝く月は私たちの心の映し鏡かもしれません。
 時を超えた静寂な世界が表現出来ればと願います。