第三科 彫刻

小野啓亘おの ひろのぶ

会員

環Ⅵ-砂の行方Ⅲ

180×50×40

作家のことば

 塵がお互いを引き寄せ、を描きながら集まり、幾つかの小さな塊を伴いながら大きな塊となる。成熟した後に膨張し、あるものは収縮し、あるものは爆発してまた塵となる。
 ─終わりは始まり。百億年を超える時の中でこの営みは繰り返されてきた─
 指の隙間からこぼれ落ちる砂。この砂もまた、始まりのしるし。