堀内有子
会員・審査員
しゃぼんだま
140×45×50
作家のことば
しゃぼんだまで幼な子と遊んでいた時に、ふとジャン・コクトーの詩を思いだした。「シャボン玉の 中へは庭は 這入ません まはりをくるくる廻ってゐます」
放たれるシャボン玉を壊さぬよう幼な子は、風を読み、そっとやさしく息を吹き込む。虹色のシャボン玉はくるくると辺りの景色を拾い上げ、大空に儚く消えて行く。