第三科 彫刻

堀内有子ほりうち ありこ

会員・審査員

しゃぼんだま

140×45×50

作家のことば

 しゃぼんだまで幼な子と遊んでいた時に、ふとジャン・コクトーの詩を思いだした。「シャボン玉の 中へは庭は 這入ません まはりをくるくる廻ってゐます」
 放たれるシャボン玉を壊さぬよう幼な子は、風を読み、そっとやさしく息を吹き込む。虹色のシャボン玉はくるくると辺りの景色を拾い上げ、大空に儚く消えて行く。