第三科 彫刻

井上周一郎いのうえ しゅういちろう

会員

有明月

85×37×30

作家のことば

 明け方の霞がかかった空に残る月。澄んだ空気のなか、月光を背に静かに歩みだす女性にそこはかとない魅力を感じました。古くは、早朝の旅人が月の影を踏んで旅立った、という風情を詠ったようです。
 これからの時代は、一人ひとりがいかに変化し、自然と共に再生していくことが待たれているように思います。