東京都知事賞
武腰一憲
会員
月の器・想日
〔磁〕
38×45×42
受賞理由
シルクロードのオアシス都市で出会ったという古老。真っ青な空間にイスラムの模様、筋雲のかかった天上の月。「月の器・想日」と題された本作品は、古老の遥かな視線に感じた郷愁から制作したという、完成度の高い重厚な磁器作品。シルクロードブームは、日本とアジアの交流の歴史と時空を大きく広げ、いまも創作の未来を刺激している。
作家のことば
シルクロードのオアシス都市で出会った現地のおじいさんの、遠くを見つめているようなどこか郷愁を漂わせている姿に触発されて製作しました。3方向に描いた模様はイスラムの寺院群の内部に多数配置されている木彫の柱を描きました。