第四科 工芸美術

文部科学大臣賞

河野榮一かわの えいいち

会員

宙船

〔陶〕 68×50×43

受賞理由

 宇宙空間を想起させるたっぷりとした黒色の陶、そこに伸びやかな銀彩で描かれた煌めく銀河。作者の幼い頃からの宇宙への憧れが、豊かな造形美へと結実した作品である。
 陶芸の技を極めながら、独自のフォルムを追求したこの作品は、宇宙への旅に誘うように、見る人のイメージを膨らませてくれる。

作家のことば

 限りなく、天空に輝く銀河。幼き頃、満天の星空を仰ぎ、星々に抱いた宙への憧れを、宙船にイメージし、宇宙に突き進む果てなき、時空への旅立ちを想いつつ表現した。