兼先恵子
会員
「想夫憐」-源氏物語・横笛の帖-
〔染〕
170×130
作家のことば
柏木の一周忌も無事終え、友への深い友情から夕霧は女二の宮を見舞い相夫憐を合奏し形見の横笛を託される。横笛をめぐり其々の心模様が交錯する心痛む帖である。
曰く儚く咲く牡丹に女君達の心内を、散りばむ蕾に幼き薫の未来の予感を星に例え、淋しい月夜に流れ聞こえる調べを象徴的に構成しました。
第四科 工芸美術
柏木の一周忌も無事終え、友への深い友情から夕霧は女二の宮を見舞い相夫憐を合奏し形見の横笛を託される。横笛をめぐり其々の心模様が交錯する心痛む帖である。
曰く儚く咲く牡丹に女君達の心内を、散りばむ蕾に幼き薫の未来の予感を星に例え、淋しい月夜に流れ聞こえる調べを象徴的に構成しました。