第四科 工芸美術

武田 司たけだ つかさ

準会員・審査員

響-冬の森・土の中にて-

〔漆〕 165×90

作家のことば

 森の木々は日光を求めて競い合うように成長する。しかし、地中では冬の眠りに入った落葉広葉樹に根を伝い繫がり合う菌糸を通じて常緑針葉樹が成長を助ける不思議な共生関係が在る。そんな冬の土中の共生物語を描いてみました。錆漆レリーフで根の力強さを、金箔を貼った鮑貝で、光合成から作られるエネルギーを表現しました。