第四科 工芸美術

岩渕浩之いわぶち ひろゆき

特選

円舞

〔漆〕 112×160

受賞理由

 木漏れ日の中を舞うセキレイのイメージが、金の輪で美しく表現された秀作である。背景を彩る夜光貝の螺鈿、鳥を表現する卵殻、金蒔絵など多くの漆芸技法が巧みに駆使されており、漆の美しさが堪能できる。

作家のことば

 木漏れ日の中を舞うセキレイをモチーフにした作品です。セキレイの姿は卵殻と金蒔絵などの表現によるもので、背景の木漏れ日は螺鈿(夜光貝)緑色の部分だけを使い、射し込む光を図案化して表現しました。セキレイの動きをイメージした金の輪がポイントです。