第四科 工芸美術

野村裕晧のむら ひろあき

特選

上弦の月

〔鍛金〕 85×39×19

受賞理由

 シンプル・イズ・ベストと言う言葉がよく似合う作品である。3㎜厚のステンレスの硬い板を曲げたり捻じったりして造形した。鏡面部分も美しい仕上がりで、非常に高い技術力を感じる。上弦の月へのロマンを表現。

作家のことば

 毎日が、日常の繰り返しでも、月が見えた夜は幸せな気持ちになる。満月も良いが綺麗な上弦の月を見るとロマンを感じる。そんな気持ちを造形にしてみました。素材は、ステンレススチールを用いた曲面と、平面の構成、そして仕上加工は、ヘヤーラインと、鏡面をバランス良く入念に仕上げました。