井茂圭洞
顧問
御酒Ⅱ
かな
90×168
作家のことば
書美の醍醐味は心臓の鼓動の軌跡であり、呼吸の形象化であるという持論によりますと、書線の妙ということになります。そしてそれは毛筆の弾力を如何に扱うかに懸かっております。
本作は朝日と夕日の一瞬の変化に魅せられ、運筆法と用筆法に留意して制作致しました。造形美だけでなく、字間、行間の余白美も追求しております。
すすこりが醸みしみきに我ゑひにけり
事なぐしゑぐしにわれ酔ひにけり