黒田賢一
副理事長・審査員
橘の香
かな
72×225
作家のことば
日展は常に白い紙に大字作品を出品してきましたが本年は初めて色加工紙を使用した大字作品です。
簡素な文字を多用しながら全体が単調とならぬように、一本の線の強弱、方向性、長短等を工夫した。その中で特に渇華の大きな文字「楚」「無」を一つのポイントとし、心地よい余白と紙面から充実感が醸し出されるようにと願った。
今年より花咲き初むる
橘の
いかで昔の香ににほふらん