第五科 書

村上俄山むらかみ がざん

会員

みよしのの

かな 53×227

作家のことば

 万葉集の長歌一首を、原文と万葉かなで二尺八尺の横作にまとめた。
 細みで明るい作品に仕上げてみたが、単体と連綿を調和させるのは難しかった。

み吉野の耳我の嶺に時なくそ
雪は降りける間なくそ
雨は零りけるその雪の
時なきが如その雨の

(以下略)