師田久子
会員
新古今和歌集(秋)
かな
213×60
作家のことば
菊の模様の下絵のある紙に、和歌三首を、大字、中字、小字に書きわけ、一つの作品にと試みました。
黒色、余白、リズムにより生まれる美しい景色を願い、書き進めましたが、意尽くせぬままの作品になりました。
秋の野を分け行く露にうつりつつ
わがころもでは花の香ぞする
たれをかもまつちのやまの女郎花
秋とちぎれるひとぞあるらし
(以下略)