第五科 書

田中徹夫たなか てつお

会員

浅みどり

かな 72×225

作家のことば

 拾遺和歌集から春の桜の美しい情景を思い選歌しました。大字一首の仮名を迫力あるスケールの大きな作品と念じ制作いたしました。重厚な線と渇筆の変化で立体感を表現しようと苦心しましたが、思うようにはいきませんでした。

浅緑野辺の霞は包めどもこぼれて匂ふ花桜かな