岡田直樹
会員
山精
かな
75×200
作家のことば
大字仮名作品にふさわしい、リズミカルで躍動感溢れる線条を求めて、常に穂先の弾力を意識して制作してみた。しかし、それらはあくまで基本であり、流動的に変化する仮名文字の字形や、それに伴う用筆法に対応するには、基本を守りつつも、時には激しくはじき返す等、臨機応変に対処する大切さをこの制作を通して感じた。
わが衣色どり染めむうまさけ
三室の山は黄葉しにけり
わが背子をこち巨勢山と人はいへど
君も来まさず山の名にあらし