第五科 書

中路佳保里なかじ かおり

会員

夕月夜

かな 65×225

作家のことば

 全体として、静かで叙情的でありながら、時として凛とした強さを含んだ作品を目指しました。
 そのために、気張り過ぎず、適度な緊張感とは、どれ程かを見極めるのに、大変苦労いたしました。

夕月夜影立ち寄り合ひ天の河
榜ぐ舟人を見るがともしさ
み吉野の高城の山に白雲は
行き憚りてたなびけり見ゆ
(以下略)