第五科 書

岡野楠亭おかの なんてい

会員

鐵馬冰河入夢来

てん刻 7×7

作家のことば

 陸游の詩より、「鐡馬冰河入夢來」の七字句をとり、素材を西周時代の金文とした。三行構成にて行頭行尾に変化をつけ、新鮮な様式を試みた。表現の主眼は文字相互の連関や行の絡み合い、そして「冰・入」疎画を如何に見せ場とするかである。最後まで「入」の位置を二行目にするか三行目にするか、苦心の結果である。