第五科 書

柳 濤雪やなぎ とうせつ

会員

撫育恩愛

てん刻 7.7×7.7

作家のことば

 私は常日頃基本的には疎と密のある文字構成の変化ある選文をしている。今回は十画から十五画の割り合い画数の多い文字を選び、辺縁の太い重厚さと線質の軽量や太細をつけない、抑揚変化をつけない太さの均一な線で明瞭さの強い木印の刀痕の変化を表現してみたかった。