第五科 書

明石聴濤あかし ちょうとう

会員

蘇東坡詩三首

漢字 70×224

作家のことば

 作品構想の推考中に今まで縦作が中心であった事に気付き、今回は横物で挑戦すべく選文をした。いつも、構成と筆致・筆勢をポイントに制作している為か、伸々紙面に納まりきらず、色々構成を試みつつ、いつもの運筆に遅速変化を心掛けたところ、余白と古意を含んでゆったりと落ち着いたこの一作が最後まで残った。

濤頭寂寞打城還 章貢臺前暮靄寒
倦客登臨無限思 孤雲落日是長安
白鵲樓前翠作堆 縈雲嶺路若爲開
故人應在千山外 不寄梅花遠信來
(以下略)