森上光月
会員
秋の夜
かな
75×220
作家のことば
改組第一回で特選を受賞してから十年間、何枚もの作品を書いてきた。その間嬉しい、悲しい、苦しい、恥ずかしい等、書道家として様々な経験を重ねてきた。多少は努力もしてきたつもりであるが果たして私は少しは成長出来たであろうか。特選の栄に恥じない精進をしたであろうか、そんな想いを胸にこの作品を書き上げた。
秋の夜の月を雪かとまがふれば
露もあられのここちこそすれ
月ならでさし入る影のなきままに
暮るるうれしき秋の山里