吉見靖子
会員
青波
かな
68×228
作家のことば
清らかで、自然な流れをもち、爽やかな仮名作品をいつも思いえがいています。今回の題材は万葉集から三首。漢字と仮名が融合し大胆な、スケールの大きい作品になるよう思い描き、筆をとりました。書きこむほどに、悩み、書の道の深さ、難しさを痛感しています。
をとめらが玉裳裾ひくこの庭に
秋風ふきて花は散りつつ
青波に袖さへぬれてこぐ船の
かしふるほとにさ夜更けなむか
(以下略)