第五科 書

池田毓仁いけだ いくじん

準会員・審査員

杜甫詩句

漢字 220×70

作家のことば

 金文の拓本から感じる沈着にして重厚な趣を基盤に、生き生きとした造形で伸びやかな線質を感じさせる作品作りを心がけました。また、墨の潤渇や文字の大小、空間の広狭などで紙面に多彩な変化を表現しつつも、それら変化の強弱のバランスの取れた作品を目標に制作しました。工夫の跡が少しでも表れていたら幸いです。

虎倒龍顚委榛棘 涙痕血點垂胸臆
我有新何處吟 草堂自此無顏色