第五科 書

鹿倉碩齋かくら せきさい

準会員

孝熙

漢字 110×110

作家のことば

 「孝熙」よく先祖を祭ったために受ける幸福という意味。殷周時代の金文を素材とし、精確な文字学の証左と日頃の古典学習から得た書法と芸術観に加え、現代に生きる私の感性を表現しようと試みた作。白と黒が響き輝きあう構成を軸に、潤渇、太細、疎密など相反する表現と少字数ならではの迫力を追及している。