第五科 書

佐井麗雪さい れいせつ

準会員

紫花

漢字 225×53

作家のことば

 久しぶりに二×八尺の四〇字に取り組んだ。白で仕上げるつもりでいたが押し入れの奥に眠っていた鮮やかな色の蝋䇳が目にとまり、そこに濃墨で一字一字のせていった。リズムをとりながらも軽薄に堕することのないよう筆を進めた。