第五科 書

柴原月穂しばはら つきほ

準会員

夏の夜の月

かな 75×180

作家のことば

 代わり映えなく今年も「月」を題材にしました。猛暑の中での作品の制作に、「霜」と「霰」の表現に涼を求めました。呼吸に合わせ迷うことなく自然体で無心でただ書き上げた一枚です。細く冴えた線ですっきりと余白を引き締め、「涼」を表出できたらなど、望みは高いのですが…。ごくごく平凡な作品で、会場で出会うのが恐いです。