第五科 書

牧野聖雲まきの せいうん

無鑑査

風韻

かな 70×173

作家のことば

 古今集の春、夏歌二首を素材に、大字横形式で壁面におけるかな美をテーマと致しました。多画字を多く用いて紙面に充実感を持たせ、縦への流れをつくる縦画と横への展開を生む横画、その両者の役割と調和を確認しながら動く書を意識しました。切れ味のある線で強い表情の作を願いましたが疑問の残る作品となりました。