第五科 書

時崎伍鳳ときざき ごほう

特選

李白詩

漢字 234×53

受賞理由

 多字数の行書を明清時代の古典をベースにした作品。力強い線質で字形をやや右上りにし、要所に大小・潤渇を交え、流動感も表現されている。そして行間の余白も効果的で、しっかり書きあげた秀作である。

作家のことば

 五行物の多字数作品のため、余白を大切にしながら、文字の大小、墨の潤渇を考え作品づくりを行いました。特に長い縦線は使わず、作品が上から下へ流れを感じられるように意識しました。しかし、想うような表現に至らず、力不足を痛感致しております。

碧荷生幽泉 朝日艶且鮮 秋花冒緑水 密葉羅青煙
秀色空絶世 ★香誰爲傳 坐看飛霜満 凋此紅芳年
結根未得所 願託華池邊 鳳飢不啄粟 所食唯琅玕
★能與★雞 刺★爭一餐 朝鳴崑邱樹 夕飲砥柱湍
(以下略)