第一科 日本画

東 俊行ひがし としゆき

会員

藤花樹態

162×194

作家のことば

 六百五十年の樹齢にその骨身を晒す藤の大樹に、むらさきの花房は光のなかに揺らいでいた。しなやかで力強い生命力に満ちながら、「老いてなお咲くいのち」。樹の根ざす地の底から、病のわが身に「画けよ」との声に希望が湧き絵筆を執った。
 骨波田の藤(長泉寺)に取材。