第一科 日本画

橋本正弘はしもと まさひろ

会員

路傍

162×130

作家のことば

 山道を毎日登る。散歩とはいえ、苦行難行である。
 雨は地面を洗い、また土が覆う。
 木の葉が落ち、風に飛ぶ。
 繕ってもまた傷んでもくる。
 足元が悪いのは老体に堪えるが、いつも違った表情を見せてくれるのでたのしい。
 きょうも名もないこの道を行く。自分への応援歌として。