第一科 日本画

諸星美喜もろほし みき

会員・審査員

ざぼう

227×182

作家のことば

 ラマが後ろ足を組み、ゆったりと時空を漂うように身をまかせ、この世の全てを忘れるかのように坐った。「坐忘」と、思わず呟いた。「もう、いいや。夢は夢として」。忘れて心も外し、私もラマと坐った。忘却の彼方、夏の終わりに空となる。