第二科 洋画

竹留一夫たけどめ かずお

会員

雪国早春

F100

作家のことば

 三月末、白馬を訪れた。
 山並みは、まだ深々と雪を被り、南国育ちの私には神々しく感じられた。
 日溜まりの田の土手には、ふきのとうが芽生え、春の到来を告げていた。