第二科 洋画

久保博孝くぼ ひろたか

会員

獺祭図―「IRENE」

F120

作家のことば

 最後の晩餐、キリストと使徒を人形と果物に変え、ユダを金属のりんごで描き始めた。途中、人形を美しい響きから「イレーヌ」と名付けた。ルノワールの「イレーヌ」である。イレーヌの息子は撃墜死、娘と孫はアウシュビッツで亡くなっている。絵の中のモノクロとカラーの鳥はこの二人で、鳥籠はガス室をイメージして描きました。