第二科 洋画

小牧 幹こまき かん

会員・審査員

白日夢

F120

作家のことば

 地球が新型コロナによるパンデミックで百年に一度という危機を迎えている。
 なかなか脱出できない状況の中で、表現者として何を描けばいいか問われているのに、モチベーションもあがらないまま毎日東京の街を眺めている自分がいた。そこで、眼前の風景を、ぼくの平和への祈りの象徴であるリングを配して描いてみた。経文は下界と天国の空間を色面として視覚的にも精神的にもつなぐ意図で用いた。この地球の多くの犠牲者を悼んで。