第二科 洋画

西谷之男にしたに ゆきお

会員

夏雲の池

F100

作家のことば

 静岡県御前崎市の瓢の池。子供の頃に皆で泳いだことや、林の中に入って小枝を集め薪にした話など、近隣の方が聞かせてくれた。この池が田畑で使う水を蓄えるだけでなく、人々の生活と深く関わってきたのだとよくわかる。樹々や夏空を静かに映す穏やかな水面の景色に、人々の営みと歴史の厚みを感じた。