髙倉準一
会員
廃墟に佇む二つの光景
117×57×37
作家のことば
世界の幾つかの国の内乱による疎外が絶えない。赤く染まった銃声の下、砂地の稜線の彼方へ避難する人々、誰からも離散した子達、重い悲嘆の中、或る兄妹は手に小鳥と縫い包みの小さな重みに優しさを感じている、廃墟に佇む二人の足下には、只荒廃した嘗ての街筋だ、今や美的落日は失したが、其れでも訪れる朝は楽音の様な夢の覚醒を告げてくれる。
第三科 彫刻
世界の幾つかの国の内乱による疎外が絶えない。赤く染まった銃声の下、砂地の稜線の彼方へ避難する人々、誰からも離散した子達、重い悲嘆の中、或る兄妹は手に小鳥と縫い包みの小さな重みに優しさを感じている、廃墟に佇む二人の足下には、只荒廃した嘗ての街筋だ、今や美的落日は失したが、其れでも訪れる朝は楽音の様な夢の覚醒を告げてくれる。