第三科 彫刻

上床利秋うわとこ としあき

会員

令和雷神

224×132×98

作家のことば

 四季の移ろいを侘び寂びと感じて詩歌に認める日本人は、自然の猛威を怒りとして絵にすることもあった。宗達の「風神」「雷神」図屛風などがそれである。私は現代になって特に烈しい雷雨を、彫刻的、芸術的に表現することを試みた。感性の共通言語としての自然への畏怖を後世の人々に伝えたい。