第三科 彫刻

特選

西沢明比児にしざわ あきひこ

COVID-19

128×83×53

作家のことば

 コロナ禍の中で制作していたある日、ふと庭を見るとたくさんの種子を実らせて頭を垂れているヒマワリに目がとまった。役目を終えて半ば葉を枯らしたままスクッと立っていた。その花の裏を観ると、禍々しくも美しい生命の形があった。人間と植物とウイルス、おそらく善悪を超越した「命」に共通するカタチをみたような気がした。